2007年11月号(100号)
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ピリ辛教育相談
質問
安倍首相から福田首相になって教育改革はどうなっていくの?
 安倍さんが首相を辞めて、福田首相になったのですが、教育改革はどうなっていくのでしょう? また方針が変わって、子どもたちが振りまわされるのでしょうか? どうも政府は、行き当たりばったりというか、なんかなあと思ってしまいます。子どものデキの悪いのを政治のせいにしてはいけないのですが、いつの時代も子どものような弱い者が犠牲になっているような気がするのですが……。
(政治に不満を抱える母)

 

答え  来年4月から新しい「学習指導要領」(学校でどんなことをどんなふうに学習するかを、おおまかに政府が決めたもの)が出される。これは数年の猶予期間を経て、学校で実施される。そこでは「ゆとり教育の見直し」と称して授業時間が増える。小学校低学年で週に2時間、高学年で1時間増えるのだ。また英語を5年生から6年生に週1時間やる。大騒ぎしていた総合的な学習は週1時間減らすそうだ。
 確かに行き当たりばったりで、正直言って、現場の教員としては「ま、勝手にやってくれ!」と怒りが吹き出るだけだ。どっちにしても、教員はこんな「朝令暮改」(朝出した政策を夕方には変更するという、浅はかで要領を得ない無責任なこと)の政府でも、まじめに目の前の子どもを相手に仕事をしていくと思う。今までもそうだったからな。
 それよりも気になるのは「競争させれば成績も上がる」という「ウソ」だ。これが力を持つと怖い。最近は、このウソが社会にまん延している。いくら競争であおっても、子どもたちは勉強などやらない。「勉強がわかるようになることが、まず先だろ!」とワシなどは思っておる。
 それに最近は、子どもたちの生活が落ち着かない。おけいこだ、習い事だ、塾だといろいろと通わせるのもいいのだが、それがマイナスに働いていることが多い。それよりも親が常識をしっかりと鍛え、一家団らんで普通に話をしたりすることの方が大事だと思う。
 子どもの精神的な安定度が、学校の成績にも大きく影響する。親が早く帰宅して子どもと一緒に食事をしながら学校の話をする、なんていう当たり前のことで親は子どもの様子を知り、手助けやアドバイスができるのだ。政府がどんなに「教育改革だ!」と大騒ぎしようと、自分の生活をしっかり送ることが子どもにとっては一番いいのだ。



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