月刊グリ、2007年11月号(100号)
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味のある店

天然酵母とオーガニック小麦粉で焼く
  (まりやっこ)

「鞠奴のパン」

名古屋市緑区鳴海町鉾ノ木31-2
Tel:052-896-3399 Fax 052-896-3424
e-mail:mariyakkoh@yahoo.co.jp
※「鞠奴のパン」は工房のみで店舗はありません。
見学ご希望の方はあらかじめお電話でお申し込みください。
世界一小さなパン屋さんがお届けする、幸せの味
「鞠奴のパン」さんへの地図
※「鞠奴のパン」は工房のみで店舗はありません。
見学ご希望の方はあらかじめお電話でお申し込みください。
 グリ開設以来8年半にわたり、このコーナーを担当してきた本紙編集者の加藤あつこさんは、ハッピネス鞠奴のペンネームで食べ物エッセイ「食いしんぼう日記」も担当しているライターさんだ。そして、な、な、なんと、週に数回はパン屋さんにも変身するという多羅尾坂内もしくは七色仮面(古っ!)な人でもあるのだ。今月はグリ100号を記念して、というか、最終号でもあることだし、ええーい、鞠奴さん自身の紹介をしてしまおう!ということで、自らご登場願うことと相成った。
石がま風オーブン「パンチョ」との出合い
 「あ、どうも、すみませーん、気を使っていただいて…」とへらへら笑う鞠奴さん。普段はインタビューする側なので、される側になるとどうしていいのかわからないらしい。
 まずはパン屋を始めたきっかけから尋ねてみよう。
 「きっかけですか? うーん、それは4年前のパンチョ君との出合いですね」
 「なんですか、そのパンチョ君というのは?」
 「パンチョ君というのは、パン焼きがまのニックネームです。近所でお店をやっていた方がもう辞められるというので、そこで使っていたパンがまを見せてもらったんです」

「今日も酵母くんが元気に働いてくれました」と焼きたてパンを手に持つ鞠奴さん
「今日も酵母くんが元気に働いてくれました」と焼きたてパンを手に持つ鞠奴さん
 その時「おい、おまえんちにオレを運んでくれい。一緒にパン焼こうぜ」というつぶやきが鞠奴さんの耳に聴こえたんだそうだ。
 「ガスオーブンなんですけどね、輻射(ふくしゃ)熱を利用して、石がまで焼いたみたいに、もっちもちのパンができあがるんですよ。天然酵母との相性もぴったりなんです。もうビビビッと来まして、あとさき考えず譲ってもらっちゃいました」
 そのパンチョ君のために自宅の一室を工房に改装。以来週に二度ほどパン屋に変身し、予約を取りながらパンを焼いているという。
もっちり、どっしり、ふっくら
 材料は、100%とはいかないが、ほとんど無農薬、無添加だそうだ。主原料の小麦粉は特に厳選し、南部地粉やカナダ産のオーガニック粉など、納得のいくものを使用。またレーズンやくるみも有機栽培の製品を使用している。
 「絶対オーガニックでなきゃというこだわりはないのです。おいしいと思うものを選んでいったらこうなりました」
 鞠奴さんおすすめのパンを聞いてみよう?
 「一番おすすめしたいのは、やはり基本の山食パンです。粉と塩、そして酵母を活発にするために少々の砂糖を入れるだけですので、素材の味で勝負なんですね。焼きたての山食はもっちりとしていて、自分で言うのもなんですが、幸せな気分を味わっていただけるんじゃないかなあ」
 それともう一つ。幸せな気分になれる秘密は、香ばしい匂いにあるという。

山食パン(480円)、カンパーニュ(580円)、ちびくるみパン(3個入り300円)が焼きあがりました
山食パン(480円)、カンパーニュ(580円)、ちびくるみパン(3個入り300円)が焼きあがりました
 「パンをかまから出すと、工房中にいい香りが充満して、気分は本当にハッピネスでございます」
 編集室スタッフも香り豊かな山食パンにはたびたび世話になっている。厚切りトーストよし、薄く切ってサンドイッチもよし。存在感のある味わい深いパンである。
 「ドイツ系のどっしりパンをお好みでしたら、ライ麦粉と全粒粉を混ぜた中にレーズンとくるみを練りこんだ『カンパーニュ』(580円)もおすすめです」
 こちらも固定ファンがいてコンスタントに予約が入る。このほか秋冬限定、ハチミツで煮たおさつ餡(あん)がおいしい「おさつパン」や黒ゴマとチーズの「黒ゴマチーズ」、バジルを乾燥させて混ぜ込んだ「バジルチーズ」(いずれも250円)、ライ麦粉にレッドペッパーを混ぜた「ライ麦ペッパー」(400円)、またレーズンたっぷり「ぶどうだらけ山食」(700円)も人気のアイテムだ。
マイペースをキープして、楽しく焼いていきたい
 では、鞠奴パンはどうすれば注文できるのか?

運命の出合い。これがうわさのパンチョくん。いい仕事しまっせー
運命の出合い。これがうわさのパンチョくん。いい仕事しまっせー
 「はい、電話でもファックスでもお気軽にご連絡ください。ただ、一個だけのご注文ですと、焼けない場合もありますので、そのあたりはご相談に応じながら臨機応変に決めさせてください」とのこと。数個まとめて注文してもらうとありがたいそうだが、かといって、一回に焼ける量も種類も限られているので、あまり多いとこれまた対応しきれないという。
 「すみません、わがままで…。でも大抵なんとかなりますので、とにかく問い合わせてみてくださいね」


天然酵母パンと
オーガニックスィーツ販売会の
お知らせ

「リトルベア」毎月恒例の販売会。鞠奴さんの天然酵母パンをはじめ、磯部香友子さんの砂糖やバターを使わないお菓子、加藤そらさんのよつばバターたっぷりのオーガニッククッキーなど、魅力的な味がせいぞろいします。絵本がいっぱいの空間で、インドのチャイなど飲みながら過ごす午後のひとときはいかがですか。小さなお子さまづれも大歓迎です。

●日時/ 11月2日(金)、
11月23日(金)、
12月14日(金)
いずれも正午〜売り切れまで
※来年1月以降は毎月第3金曜日に開催します。
●場所/えほんの店「リトルベア」
   (緑区鹿山)
●問い合わせ/Tel 052-899-1282
 http://www.mc.ccnw.ne.jp/koguma/

 店はないので、基本的には工房に取りにきてもらうことが前提だが、毎月第3金曜日(変更もあり)に、鹿山にある絵本の店「リトルベア」で催される「パンとお菓子の即売会」に行けば、鞠奴パンを購入することができる。
 「ミニコンサートや紙芝居など、楽しい催し付きだったりすることもあるので、こちらもぜひ足をお運びください」ということだ。
 パンを焼くことが大好きな鞠奴さんは、マイペースを決して崩さず、食べるとハッピーな気持ちになれるパンづくりにじっくり取り組んでいきたいという。
 

 

 

 

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